大手アダルトビデオ・メーカーS1が手がける人気シリーズ「白濁汁」。
その革新的な演出技法と、新しい意味論、エロティシズムについて考察しよう。
また、個性あふれる白濁汁作品たちの中でも、今スグにヌける厳選作品もまとめてみた。
誇り高きS1女優のおまんこが、ぐちょぐちょに濡れ乱れるセックスは必見だ。
Index
白濁汁とは
2015年10月、明日花キララ出演作品から始まった「白濁汁」シリーズ。
本シリーズは、女優たちのマンコから溢れ出る白く濁った体液のことを白濁汁と呼ぶのである。
この怪しくていやらしい液体は何なのか。
多くの鑑賞者が抱く疑問である。
明日花キララ作品の公式説明文においては、「愛液垂れ流し」と表現されているが、この白濁汁は明らかに人知を超えた体液であり、もっと言えば、S1の凝った演出であるにちがいない。
ほとんどの鑑賞者は薄々気づいていたかもしれないが、これはいわゆる擬似体液である。
現実よりもリアルな虚構
しかし、この液体が作り物であるからといって落胆するのは早計だ。
そもそも、アダルトビデオの演出は、そのほとんどが作り物であると考えていい。
白濁汁の真偽は、擬似中出しや擬似精子といった問題と何ら変わらない。
AVの世界はフィクションであり、現実の日常世界とは異なるのである。
だが、注意しておきたいのは、現実と虚構の関係性だ。
あらゆる二項対立は、単なる対置関係にあるのではなく、それらが複雑な構造の中でパラドキシカルに絡み合っていることを暴いたのがフランス現代思想におけるジャック・デリダ(1930-2004)の脱構築 deconstruction であった。
すなわち、我々の世界とアダルトビデオの世界をはっきりと区別し、現実/虚構とスラッシュを引くことができない。
問題は物理世界 physical にあるのではなく我々の認識の側に meta-physical あるのだ。
AVの中で、女優たちの膣奥から溢れ出る白濁液。
彼女たちのカラダを、そしてベッドシーツさえ濡らし、汚す、生々しさ。
たとえそれが分泌液ではなくとも、どろっとした濁った体液のエロティシズムは、リアルな愛液以上である。
AVにおいてのみ成立するリアル、それが白濁汁の魅力なのだ。
ぶっかけと中出しを超えて
AV女優たちの膣奥から溢れ出てくる白濁汁。
その意味の解釈は、物理的な正しさを度外視し、我々の解釈に委ねられる。
白濁汁は見かけ上、ぶっかけや中出しといった演出に近い。
白く濁った液体はザーメンそのものであるし、それらが膣奥から溢れ出る描写は中出しと全く同じ構造である。
しかしながら、白濁汁とぶっかけ・中出しには決定的な違いが存在する。
それは、分泌元の違いだ。
ぶっかけにしろ中出しにしろ、ザーメンは男のカラダから発射される一方で、白濁汁は、女優の内側から溢れ出る。
ぶかっけや中出しは、見た目のエロさに反して、それは男の興奮の産物でしかなかった。
だが、白濁汁はそうではない。
白濁汁は、女優の興奮・快感と紐付いているのだ。
彼女たちが興奮すればするほど、そのバロメータとして、大量の濁った汁がこぼれ落ちるのである。
性欲にまみれ、快楽に溺れる女たちから氾濫する白濁汁は、ぶっかけや中出し以上にエロティックなのだ。
厳選作品とそれぞれの見どころ
白濁汁シリーズのいくつかは、既に我々のAVレビューにおいて取り上げてきた。
その中でも、注目の作品をいくつか紹介しよう。
ザ・白濁
白濁汁作品の基本形。
シリーズ7作目の本作品は、制作側も白濁汁の演出に慣れ始め、その醍醐味をしっかりと抑えた安定的な作品だ。
回を重ねる毎に汁量も増加してきている。
本作品は、とにかく白濁汁にまみれる欲情的な作品を楽しみたい読者におすすめである。
白濁汁は、女優のカラダと肌質のキレイさに依存する。
もともと汚いシミ・デキモノだらけの肌が汚れてもエロティシズムは宿らない。
きめ細やかでもちもちの肌が、白く汚く濡れる様子にこそ興奮を掻き立てるのだ。
その意味で、葵の身体は格別だ。
美しいスタイルと綺麗な肌質。
最高級の女優を揃えるS1においてもトップクラスのオンナである。
そんな彼女の股間が、あるいはカラダ中が、白い液体でべっとりと濡れる様は最高である。
とくに、ランジェリーを着たまま、服装ごと濡れる着衣白濁セックスは圧巻だ。
彼女のダイナミックなカラダと過激な白濁汁の相性は素晴らしい。
白濁SM
白濁汁作品の基本的な演出は濃厚セックス+接写である。
興奮した女から溢れ出る白濁汁は、欲望むき出しの情熱的なセックスと相性が良い。
さらに、汁によって白く濡れた肌をキレイに魅せる接写も必須である。
それらはもちろん過激な映像となるが、同じ作品で何度も繰り返されるだけでは面白みがない。
その点、吉沢明歩の作品は、白濁濃厚セックスに加えて、SMシーンまで取り込んでいる。
しかも、彼女はパート毎に、S側とM側の双方を分けて演じており、どちらの側からも楽しめる構成となっている。
白く濁ったSMプレイは情欲的で背徳的な演出だ。
白濁潮吹き
小島みなみの作品で重要なポイントは、白濁汁と潮吹きをダブルで楽しめる点だ。
潮吹きも白濁汁も、どちらも彼女のマンコから分泌される液体であるが、色と粘度が全く異なる。
透明でサラサラとした水に近い潮、白く濁ったどろどろの、ヨーグルトみたいな白濁液。
この二つの液体が、同時にスクリーンに共存する映像はダイナミックである。
膨大な量の白濁汁を分泌しておきながら、さらに大量の潮吹きを撒き散らす。
男女のカラダとベッドシーツがべっとりと濡れている様は異常である。
また彼女においては、白濁汁が潮吹きのように勢い良く噴き出すシーンも収録されている。
電マでクリトリスを強く刺激され、とろとろの白い液体が、滝のように溢れ出てくるのだ。
潮吹き好きにはたまらない変化球作品である。
白く濁す電動ドリル
明日花キララの白濁汁におけるチェックポイントは、パワフルな電動ドリル責めである。
文字通り、電動ドリルの先端に取り付けられたディルドが、彼女のマンコを強烈に掻き乱す。
強力な刺激に大量の愛液が分泌され、それらが勢い良く空気と混ぜられて、ぐちょぐちょに濁る圧倒的なダイナミズム。
強烈な刺激に何度も絶頂しイキ狂う姿が美しい。
明日花キララの根源的な主題は、「人工美」である。
彼女の美は、造られた美だ。
自然を凌駕する圧倒的な美。
とはいっても、それは何も、彼女の価値はニセモノであると言いたいのではない。
AVという世界、彼女の美、そして白濁汁において、リアルとフィクションは複雑に絡み合っている。
その中で彼女の美しさが無価値であるかどうかのジャッジはナンセンスだ。
電動ドリルの機械的で人工的な破壊力は、彼女の美、白濁汁の醜を強調する。
意味論的にビジュアル的にも、電動ドリル×明日花キララ×白濁汁は、最高の組み合わせであるのだ。
白濁汁と褐色肌
星野ナミの褐色肌は、白濁汁の存在、異様さを引き立てる。
白濁と褐色のコントラストが鮮明だ。
Gカップ巨乳とスレンダーなくびれを持つ妖艶なボディ。
なかでも、綺麗な地黒肌は、彼女の最大の魅力である。
黒ギャルとは違う、健康的で活発的な肌。
あるいは、エスニックで異国的な褐色。
様々な意味を内包する褐色肌は、それが多義的であるというだけでも、エロティックである。
なぜならエロスは認識であるからだ。
意味の解釈可能性、妄想の幅が性的興奮を規定する。
怪しげで魅惑的な、口数の少ない彼女の褐色肌は、我々の妄想を爆発させる。
そして、彼女の中から溢れてくる白濁汁もまた、解釈可能性に満ち足りている。
褐色肌と白濁汁の掛け合わせは、映像美だけでなく、認識論的にも、膨大なエロスを提示するのだ。
完全コンプリート8時間
それぞれの作品の要所を説明してきたが、結局全ての作品を楽しみたいのであれば、全作品を視聴するか、オムニバスを見るべきだ。
オムニバスは、白濁シリーズ8本をまとめた479分、約8時間の大ボリューム作品だ。
上質なS1女優たちの白濁汁を存分に楽しみたい読者におすすめの一本となっている。
S1人気シリーズ‘中から出てくる白濁汁’コンプリートベストが遂に初登場!!選ばれた女優だけが出演する本シリーズ!!精子!?愛液!?本気汁!?その真相は…アナタ次第。激ピストンで練り上げドッロドロの白濁汁を垂れ流し絶頂する8人の美少女を思う存分ご堪能ください。
まとめ
美しきS1女優たちの白濁汁。
中出しやぶっかけとは異なり、女優が興奮すればするほど溢れ出てくる白濁汁は、彼女のたちの欲情の証左であるのだ。
マンコから垂れる液体が、カラダ中をべっとりと濡らす様は圧巻である。
また、女優ごとに異なった演出を取り入れているのもポイントだ。
SMや潮吹き、電動ドリル責めといった要素は、彼女たちの個性にあわせた巧みな演出である。
それぞれの白濁、それぞれのセックスを堪能しよう。
現実世界ではあり得ない、AVならではのド派手な演出は格別だ。