恥じらいながらも逆ナンパして自ら誘う美少女【谷田部和沙】

引退間近の美少女、その全貌を解き明かす

なぜこれほどの美少女がAVに出演しているのか。
王道の美少女、清楚系ロリ女優の谷田部和沙。
デビューから２年近く経ってはいるが、いまもまだその新鮮さは色褪せない。

しかしながら悲しくも先日、彼女の引退が発表された。
6月リリースの本作品をもっての引退であり、それを多分に意識した演出となっている。

今回の作品は、いわゆるナンパものだ。

そもそもAVの世界において、ナンパもののジャンルは人気があり、その作品数も多い。
しかし、本作は、それらの作品とは異なり、徹底的なリアリティを追求している。

タイトルの通り、彼女のAV女優としてのひとつのドキュメントとして完結する。

その意味で、本作はもはやAVの本来の目的である、ヌけるかどうか、そういった部分は度外視してしまっている。

本気で性欲の処理をしたい読者に対しては、あまりオススメすることはできない。
しかし、彼女のコアなファンであるならば、あるいは、AV女優という謎多き異端な存在に関心があるならば、この作品を鑑賞して後悔はないだろう。

本作は、谷田部和沙という存在に全力で向き合い、彼女の生き様を、AV女優としての最後を克明に記す作品である。

難航するナンパ、圧倒的なリアリティ

本作はナンパに対してこの上なく真剣だ。

AV女優が街角に現れれば、男など簡単に寄ってくる、そう思うかもしれない。
しかしながら意外にも、彼女は街ゆく素人の男性たちから警戒されてしまう。

声をかけてきた男性にホテルへ行くことを誘っても断られたり、あるいは承諾されても、AVの撮影だとバレると逃げられてしまう。

結局1日目は素人男性を捕まえることができないまま、二日目を迎える。

難航した素人探しであったが、8人目の男性にして、ようやくホテルに漕ぎ着ける。

こうしたナンパ作品の素人は仕込みが多く、結局絡んでみるとAV男優ばりばりのテクニックで、あまり普段の作品と絵面が変わらないいということが多々有る。

しかしながら、本作の素人男性たちは、ガチで素人だ。
お世辞にも上手いといえないテクニック、自分本位の取れ高無視したセックス、ある人は緊張からか中折れまでする。

正直、AV慣れした読者にとって、このセックスシーンを直接的なおかずにするのは難しいかもしれない。

しかしながら、彼女のリアルな感情、AVのリアルなドキュメンタリー感は抜群である。

ドッキリ男優プロセックス

こういうわけで、本作の前半までは、ヌき作品というよりもある種のドラマである。

そして４シーン目にして、初めて男優が登場する。

男優は素人として彼女をナンパし、ホテルに連れ込む。
この段階でスタッフ陣と連絡は取れなくなり、そのままセックスをする様を撮影するといった段取りだ。

音信不通の状態で焦り、いらだつ彼女。
しかし、女慣れしたプロ男優の巧みな誘惑によって、その股を開く決心をする。

そしてはじまる豪快なセックス。

不安と緊張の中でも、確かに快感を覚える彼女。
感度のよさ、絶叫の喘ぎ声が堪らない。

最終シーンは、AVらしく、非日常的な4Pだ。

様々な感情が入り混じりながら、彼女らしい可愛くもけたたましい絶叫の連続を繰り返す。

大量の潮を吹き散らし、快感に乱れ狂う彼女。

AVとして、非日常的な演出に徹底して振り切ったほうが、引退作として良かったかもしれないが、そうした過激なプレイは彼女のいままでの作品でも十分に楽しむことができる。
本作の、彼女のリアルを追いかけた演出に、引退作としての価値があるのだ。